出演:ホームヘルパー 大藤寛子さん
身動きができず、しゃべれない患者さんとのコミュニケーションの中で得たものとは?
ALS-D プロジェクト
【MP3音声ファイルのダウンロード】
◆大藤寛子<だいとうひろこ>さんの自己紹介
ALS(筋萎縮性側策硬化症)の方の24時間独居生活に携わるヘルパー。
利用者さんの音声言語ではなく、その身体の状態やその身体が在る空間を
私の身体を使い、携わっています。
私自身が今、どのような状態なのかを感じ、その場に居ること【私の保ち方】が、
利用者さんとの関係を保つことにつながっている部分があります。
この関係で感じている、自分がその場に居ること【私の保ち方】について、
利用者さん以外の日常での関係の中ではどのようなことに通じているのか?
通じてないのか?関連性はあるのか?などを考えています。
関係の取り方、距離を置くことも【私の保ち方】であり、相手との関わり方の一つ
だと思います。
声になって出てきてない考え・状況・思いなどを感じることについても気になります。
以前に、滋賀会館の「演劇アカデミー」で演劇に出会い、そこから人の変化、場の変化、
まちの変化へと関心が広がっています。
また、70・80歳代の女性の人生を伺い、冊子にしたものを聞いてもらう、朗読の会
【自分史の朗読】 という活動をしています。
記憶や思い、持っているもの、持っていないもの、を人とやり取りすることが好きです。
クリームパン・鬼瓦・六斎念仏・伝承・京都市政&市井が気になります。
また嫌なこと、避けたいこと、カチンとくることは何故、そうなるのかを考えるのも、
嫌いではないです。(すぐに顔に出やすいのがたまに傷ではあります…)
敏感と鈍感、正直と複雑の間を行ったり来たり、うろうろして生きています。